スペイン料理 荻窪食堂 新店(居抜き) / 小田原 Kanagawa / OPEN 2018.05
Before

今回は居酒屋(前)の居抜き物件をスペイン料理店へコンバ―ジョン
する新規出店の設計、工事の依頼を頂きました。
オーナーの希望で極力既存を生かし、既存のスペイン料理店に
はない和風テイストなお店に仕上げることなりました。
After

ファサードに関しては特にポリカーボの庇部分をどうするか悩みましたが、庇を看板の機能としてそのまま利用することにしました。
店名はあえて英字にするのではなく地名から「荻窪食堂」に決まりした。
業態としてスペイン料理はしっかりと明記する必要がある為、分かりやすく国旗と併用して文字を表示しました。
また、入口ドアは古建具をモダンにアレンジして交換しました。


店内は何度がテナントが入れ替わったようで、絞り丸太や板欄間、
角竹などの銘木は残された形で改修した様子でした。
後から改修に使用された化粧プリントの腰壁やカウンター材などが
チープな雰囲気を醸し出しておりました。
また、天井面は最低限の照明しかなく増設が必要でした。


改装のポイントは、既存を生かしながら本物志向をテーマにしました。
ケミカル素材の腰壁は構造合板へ、カウンター天板は無垢材へ変更。
小上席の畳は耐久性のある和すき畳に表変えして、座椅子使用のテーブル席としました。
アクセント色としてスペインの濃紺を取り入れ、料理との調和やモダンな雰囲気を図っています。
全体として、明確にスペイン料理店の訴求をしつつハードルの低い入りやすいお店となりました。